見えない矯正とは

裏側矯正(舌側矯正)といい、「矯正装置が目立つ」「矯正装置の見た目が悪い」という理由で、矯正装置が見えるが嫌という方のために舌側に矯正装置をつける治療方法です。
歯の裏側に付けることで、矯正治療中であることを回りの人に気づかれずに行えることが特徴です。
またこれまでは「人と会話しづらい」「歯磨きがしづらい」などのデメリットがありました。そこでサイズが小さい装置が登場しました。
小さくなった装置を使うことで、舌に装置が当たる不快感が軽減され、他の人に気づかれずに矯正治療をすることが出来るようになりました。
見えない矯正のメリット
矯正していることを他の人に気付かれない
矯正をしたけど装置を付けていることを気づかれたくないとか、特に人と接する仕事である接客業や営業職などで矯正ができないという人におすすめです。
裏側矯正では、矯正装置が外側からは見えませんので、他人に気づかれずに矯正を行うことができます。
矯正中の虫歯トラブルになりにくい
表側矯正では、歯に矯正装置を付けると、どうしてもうまく歯磨きができずに虫歯になることがあります。
歯磨きはしにくいのですが、歯の裏側は表側よりも唾液により洗浄されるために、唾液の静菌作用や殺菌作用によって増殖しにくくなっています。
そのため、表側に矯正装置を装着するよりも虫歯になりにくくなるのです。
見えない矯正のデメリット
発音がしづらい
舌を歯の裏側にあてて発音する言葉が少し言いにくくなることがあります。日本語では、さ行、た行、ら行の言葉、英語では、th、lとrの発音に影響がでるようです。
慣れるまで多少時間がかかることもありますが、慣れれば普段どおりの発音で話ができるようになってきます。
ただ、意識的に発音の練習をしないと、慣れるまでに時間がかかることがあります。
食べづらい
表側矯正でも装着当初は食事がしにくかったり、頬の内側を噛んでしまったりすることがあります。
裏側矯正でも、装置が裏側につきますので、食べづらさを感じることがあります。
歯磨きがしづらい
歯の裏側には凸凹があり、さらに自分では見にくく、表側より歯磨きがしにくいものです。
矯正装置を付けているので、最初のうちは歯磨きがしづらいと感じることがあります。
費用が高い
裏側矯正では表側矯正に比べて約1.5倍の費用がかかります。
歯の裏側は形が複雑なために、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイド装置をつくる必要があるからです。
また、歯の裏側は見づらいため、ワイヤーの調節に手間と時間がかかり、その分技術料が高くなります。